■■アジアの映画■■


ファイターズ・ブルース  2001/06/03
出演
アンディ・ラウ
(タイガー役)
香港では四天王の一人で、アジアを代表する歌手・俳優として活躍。今回は出演作100本目。
常盤貴子
(澪子役)
ダニエル・リー監督作品2作目
インティラー
ジャルンプラ
(ピン役)
主演作『ナンナーク』が日本でも公開されるなどタイを代表する女優
監督
ダニエル・リー
『もういちど 逢いたくて-星月童話-』(1999年)でファンタジックなラブ・ロマンスを描いた
HP
http://www.fighters-b.com/
みどころ
「自分の声で演じたい」という常盤貴子の熱い意志により日本語・広東語・タイ語・英語で熱演
暗く寒い監獄から、一人の男が出所した。  
親類も友人もない男が向かった先は…… タイ。 
舞台はタイパタヤ。日本から来た澪子は、シスターとして親をなくした子供たちと孤児院で楽しく暮らしている。  
ある日、一人の男が孤児院にやって来る。男の名はタイガー。彼は刑務所に入る前に付き合っていたスポーツ記者のピンを求めタイにやってきたが、ピンはすでに病でこの世を去っていた。
しかしピンにはプロイという名の娘がおり、孤児院に預けられていると聞き、澪子のいる孤児院にやってきたという。  
澪子は孤児院を出ていったプロイにタイガーを引き合わせる。突然の父の出現に驚くプロイ。
プロイは素直になれず反発してしまう。澪子の計らいで少しずつ心を通わせていくタイガーとプロイ。しかし、なぜタイガーが今になって突然娘を探しに来たのか、澪子にはタイガーの過去が気になっていた。
重い過去を背負うタイガー、再び挑戦へと立ち向かい始めた。
アンディ・ラウと常盤貴子の会話は広東語が大半。タイ語はほんの数フレーズである。
前向きに生きていこうという人々とタイガーの不屈な精神に勇気づけられる作品。
 
J S A  2001/06/17
南北朝鮮分断の象徴的空間、板門店/共同警備区域(JSA)。
ある晩、北朝鮮側歩哨所から激しい銃声が夜の闇を裂いて響き渡った。
南北両兵士が関わった殺人事件を調査官ソフィーは調べていくうちに、南北両兵士が秘密を隠しているのではと推理を重ねる。
そんな中スヒョクは国家を揺るがす大事件の発端となった “偶然の出会い”に思いを巡らせた……。訓練中に部隊と離れてしまい、 誤って地雷を踏んだ時に北のギョンピル士官と兵士ウジンに出くわす。どんな状況下でも言葉をかけることすら禁じられている北と南の兵士。だがスヒョクは立ち去ろうとする2人に思わず泣いて助けを求める。そんな哀れなスヒョクを見て、ギョンピルは危険も顧みず助けの手を差し伸べる。誰にも語ることの出来ない北と南の偶然の出会いは、お互いの胸の内に秘めて終わるはずだった 。 誰にも言えない秘密であるからこそ、彼らの心の中には既に奇妙な信頼関係が生まれ始めていた。南北を分ける川を越えて、石を吊した手紙が何通 もやり取りされた。ある日ふと手紙の誘いに乗り、スヒョクは38度線を越え北の歩哨所を訪れる。

←男性2人の潤んだ瞳が南北分断の全てを物語っているよう
ソン・ガンホ
(写真右)
北朝鮮の士官
オ・ギョンピル役
『シュリ』でも活躍
誰よりも人間的で、思慮深く豪胆な人物。
自らの果たすべき任務 と、友情を誓った韓国側兵士たちの狭間に立ちながら、事件の現場で彼が取った 決断とは…?
イ・ビョンホン
(写真左)
韓国側の兵長
イ・スヒョク役
韓国成人男子の義務である2年2ヶ月の兵役を 終えた後、7本目の映画出演作品として真っ先に選んだのが『JSA』であった。
生き残った者の苦悩を見事に表現し役者としての評価を確立、名実ともに若手スターの一人に名を連ねた。
イ・ヨンエ
(写真中央)
調査官
ソフィー・チャン役
4年ぶりの映画出演となる本作。雑誌のモデルやCFタレントとして活動。知的な美貌でお茶の間の好感度を維持し「CMの女王」として有名。
冷静な分析力で真相を究明する人物像を巧みに演じる銃撃事件の責任捜査官を演じる。
キム・テウ
韓国軍一等兵  
ナン・ソンシク役
銃撃殺人事件のもう一つの秘密の鍵を握っている。
慎重で臆病。事件の捜査中、 何故か突然自殺未遂を図るのだが…。
 シン・ハギュン
北朝鮮軍兵士
チョン・ウジン役
韓国兵士からの愛情のこもったプレゼントに涙を流す、純粋で正直な愛すべきキ ャラクター。
彼らと友情をともにし、オ・ギョンピル中士を兄のように慕うが、 銃撃殺人事件の犠牲者となってしまう…
それは本来あってはならない敵同士の交流だった。だが彼らの間に芽生えた友情には、国境など関係なかった。北朝鮮の歩哨所で宴会をし、時に子供のようにじゃれ合う4人の男たち。
しかしその友情関係は、皮肉にもスヒョクが除隊する時には失われ、その後彼らが再び出会うことはおそらく永遠にない。ウジンの誕生日、プレゼントを持参したスヒョクは皆で記念写 真を撮ろうと言う。これが最後の出会いになることを知っていた仲間たちは、いつまでも別 れがたくその場を離れることが出来ない。
外では激しい雨が降る深夜3時、その時突然、歩哨所の扉が開かれたのだった… 。
かんじたこと
「せつなくてやるせない」・・・そんな言葉しか出てこない、 しんしんと心に染みていく気持ちは何なのかうまく表現できない、そんな映画です。
韓国の人が、北朝鮮の人が見たら、もっともっとそんな気持ちになるのでしょう。そのことを考えると胸がいっぱいになります。
停戦という状況にある韓国と北朝鮮。重い前提の中で、両国間に友情が芽生える、そして深まるという内容は見ている者をどんどん引き込んでいきます。
ドキドキしながら、主人公の心とシンクロしながら、「なんで?どうして?」
両国間の対立も、もとはといえば人間の愚かさなのか。こんなに素晴らしい友情の決別 も人間がうみだしたのもなのかと感じました。
上映終了後みなが無言で立ち去って行くのを見て、きっとみな同じように「せつなさ」を感じていたのだろうと思いました。
一番認めたくない、思いもよらない結末・事実。
あの4人の笑顔にもう一度会いたい。
そう思ってまた映画館に足を運びそうです。

←ラストシーンの場面。これを見るたびに胸がジーンとします。この場面に凝縮されているといってもいいでしょう。


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