■■久米島旅行記■■

2001年5月3日〜6日


待ちに待ったゴールデンウィーク。1ヶ月前に計画を始めた私と友人が確保できたツアーは「久米島4日間」でした。暖かいところでのんびりしたいという目的のもと(結局その目的は果 たせない・・・?)近場のグアム・サイパン等の海外や、石垣・宮古島の離島はすべて満席。唯一とれたのが久米島だったのです。
それまでほとんど久米島を知らなかった私たちが「久米島のトリコ」になるまでの4日間をお送りします。
久米島とは
沖縄本島の約90キロ西に浮かぶ、リーフに囲まれたさんご礁 の美しい島。周囲約48キロ。
久米島の名前の由来は昔、琉球の人々が琉球一美しい島、「琉美(クミ)の島」 と呼んでいたのが変化したのだとか。その名前とおり、久米島は現在もとても美しく楽園のよう。 奥武島の浜には亀の甲羅のように敷き詰められた「畳石」が続き、島の東方に浮かぶ砂の島「はての浜」は、白い砂浜が美しいビーチ。
2001年5月号「海と島の旅」のベストビーチ20ではモルディブのオルベリに次ぎ「はての浜」がニューカレドニアやタヒチなど多くの海外ビーチを抑えて2位 にランクイン!20位以内に沖縄宮古島・渡嘉敷島のビーチが7ヶ所もランクインした。
 
1日目
JAL1933

06:00羽田発

08:30那覇着
05:30までに空港ツアーデスクに集合と言われていた私たち。 モノレール浜松町始発は05:00でこれに乗れば間に合うが、浜松町まで行く電車がない・・・ということで、4時起床でタクシーにて羽田空港へ向う。
那覇空港到着。思っていたより暑さは感じない。久米島便乗り継ぎまでの間沖縄 の味「ブルーシールアイスクリーム」のゴーヤー味とマンゴー味を賞味。ゴーヤ ー味はさっぱりとしていて後から苦味が。マンゴー味は甘すぎて何の味だかちょっと?
RAC873 (10:15那覇発 → 10:50久米島着)
搭乗口の待合室にあまり人はいない。案内時刻になりバスにて機体まで移動。 琉球エアコミューターはシーサーが描かれた小さなプロペラ機体。わずか5段の 階段を上れば機内へ。左右2席ずつ10列の定員40名の機体はバスの様。どうりて待合室に人影がまばらだったわけだ。プロペラがまわりだし、離陸。ちゃん と(?)雲の上まで飛んでいった。ケラマ諸島を見ながらわずか20分の飛行で久米島空港へ到着。
久米島空港は、波の形のデザインをとりいれた3年前にできたばかりの新しい空 港。 一番近くの「シンリ浜ビーチ」まで車で3分という距離にあるので帰る時間の直前まで海で遊べる。
空港内には5店舗のお土産品店が並んでいる。 久米島特産品「海洋深層水」「久米島紬」「味噌」「黒糖」「泡盛」「地鶏」「 島かまぼこ」「もずく」「味噌クッキー」「焼き物」「車海老」などなど。
「久米島焼き中村工房」は久米島の土、サンゴの粉などで焼き上げた中村康石さんの焼き物などがある。
空港からはイーフビーチ行きのバスが出ている。飛行機の到着時刻にあわせて出発するので、あまりのんびりしすぎないように。到着30分後位 で出発。 同じ飛行機に乗ってきた40名のうち、わずか4名だけが乗車。常連のダイバーさんが多いのかな・・・?
イーフビーチ沿いにあるホテルは2つ。私たちが宿泊する「イーフビーチホテル」とそこから徒歩10程の所に建つ「日航アイランド ホテル」。 およそ25分270円で到着。
「イーフビーチホテル」はすぐ目の前がイーフビーチなので便利。 世間はゴールデンウィークだというのに久米島はひっそりとしていてとてものんびり開放的になれる所。
イーフビーチの透明度に感激。エメラルドグリーンの濃淡の海はセブ島やクラビをも圧倒する。これには本当にビックリ。 早速チェックイン。フロント隣のスポーツクラブデスクにてツアーの詳細を聞く 。 今回のツアーには「はての浜ツアー(昼食付)」がついているのだ。
「はての浜」とは
久米島の沖合7kmに横たわる砂洲。まえの浜、なかの浜、はての浜の3つを総称し て、「はての浜」と呼んでいる。真っ白い砂以外何もないところで、寝そべったりシュノーケルをしたり・・・心までもがまっさら開放的になれるところ。
シュノーケルセットやパラソルは付いてないので申し込むことに。 まず、スポーツクラブのメンバーに入会(6000円) 滞在中はパラソル(1日1000円)・シュノーケルセット(1日1500円)・カヌー(1時間2000円)・テニス(1 時間4000円)・ レンタルサイクル(2時間1000円)などが無料になるだけでなく様々なツアーが割引になる。
「はての浜ツアー」の追加としてピクニックシュノーケル(メンバー料金 7000円)か体験ダイビングコース(メンバー料金10000円)がある。又は何もしないでのんびりしてもいいし、はての浜に行ってからマリンジェットやバナナボートを申し込んでもよい。 ダイビングを敬遠している私はいつもどおりにシュノーケルコースを申し込む。 これはシュノーケルレクチャーとシュノーケルポイントへの移動が含まれている 。
さらに今しか見ることができないという「久米島ホタルウォッチングツアー」 も申し込む(1000円)
早速自転車をレンタルして昼食。
予めリサーチしておいた「さんぼ」へは5分程。
ソーキソバが美味しく地元民でいつも賑わっているというお店。 ソーキソバ(700円)沖縄ソバ(450円) ゴーヤーチャンプルー(750円 )をオーダー。
スポーツクラブスタッフ曰く「ソバが湧いてくる」とおり、食べても減らないほどの量 !
相当自信がない限り並盛りで充分。味はとっても美味しく大満足。 ゴーヤーチャンプルーも特大盛り。これも美味しいので食が進むが、4人前はあるので・・店員さんの言葉に甘えてパックに入れて持ち帰りに。
その後近くを散策。
「A−コープ」というスーパーで地元の生活を感じる。
豚の三枚肉が山盛りになっているのは、沖縄ならでは(?)
15時頃ホテルに戻りまだ天気がよいので着替えてビーチへ・・・出ていったら風が冷たく部屋へ逆戻り。
またまた自転車をレンタルして「畳石」へ。
途中橋を渡って10分程で到着。 橋の上から見る海はエメラルドとブルーがキラキラと光っている。「畳石」の周辺はキャンプスポットでもありテントを張っている人がいる。
「畳石」とは
干潮時に石畳畳の岩面に五角形・六角形の亀甲形の模様が現れる。
溶岩が冷えて固まったときにできた。
隣に「ウミガメ館」を発見(入場料300円) ウミガメの種類をはじめ、子供のウミガメから大きなウミガメが水槽で泳ぐ姿が見られる。 剥製のために大量捕獲されたウミガメの写真や、今でもインドネシアでは食されているというウミガメの姿を見ると、保護していかなくては・・・と考えさせられる。
「A−コープ」にて購入したお総菜を夕食に。
梅くらげ(かつお梅にコリコリとしたくらげがマッチ)
中華風ミミガーくらげ(ミミガー・くらげ・昆布・ごま・唐辛子が入った酸味のあるさっぱりとした味)
ジーマミ豆腐(ピーナッツの味そのもののゼリーの食感に似た豆腐)
「久米島ホタルウォッチングツアー」20:00-21:00
車で10分程でポイントへ到着。 寿命は2週間程でちょうど今しか見ることができない。今はもう終わりの時季ら しく10匹程のホタルを見た。最も多い時には川辺の石全体が光っているように 見え幻想的だという。
「クメジマホタル」とは
1993年に島内にある白瀬川の上流で発見された沖縄県の天然記念物。 久米島にしか生息しない体長1.5センチ程の水生大型ホタル。わずか2週間の命であり、4月中旬から5月中旬に見ることが出来る。 一般的にオスよりもメスの方が大きくなる。クメジマボタルは成虫になると水以外は何も口に入れるなくなる。
本州生息のゲンジボタルやヘイケボタルよりも大きく、1〜2秒の点滅で光るのに対し、クメジマホタルは4秒程の長い点滅で光が尾を引くように見える。
 
2日目
「はての浜ツアー」9:30-15:00
車で5分程で船着き場へ到着。船に乗り換えて30分程ではての浜へ。
海はエメラルドの透明で海底の海藻がよく見える。
はての浜は思ったより広い(見渡せば端が見えると想像していた)
何もない(トイレが1つ)の無人島ビーチだが、イーフビーチと同じくらい綺麗。つまりイーフビーチがそれだけ綺麗だということでもある。
ツアー参加者は50人ほどで、のんびりとできる。
早速シュノーケリングレッスン開始。参加者は10名程。
4月に海開きした久米島はビーチではジリジリと暑さがくるが、水中はウェットスーツを着てもちょっと寒い位 。
レッスンは1時間かけて丁寧に教えてくれる。1人ずつ出来てるかどうかを見てくれ、フィンキックも1人1人バタ足をした(小学校の授業みたい) おかげで自己流だったシュノーケリングも上達し、さらに今後の2人の運命(? )を変えることとなった。
じっくりレッスンしたおかげでシュノーケルポイントに移動してからのシュノーケル時間は少々物足りなかったが、サンゴや色とりどりの熱帯魚を見ることができた。
ず〜っとサンゴ礁が続いている。
はての浜にもどり昼食のカレーライス。その後ビーチでシュノーケルを試みるが寒いので断念。浜でのんびりした。
ホテルに戻った私たちはやっぱり物足りなく、ホテル前のイーフビーチにてシュ ノーケル開始。
先ほどのポイント程鮮やかではないが10種類程の熱帯魚と遭遇。 もっともっとお魚を見たくなった私たちは明日もツアーに参加したくなる。 シュノーケルポイントまで移動するツアーもあるが、 思ってもみなかった「体験ダイビングコース」に興味を示す(これが運命の分れ 目?)
1日目にも書いたように今まで敬遠してきた理由とは
  1.グレードバリアリーフでの初ダイビングですごい船酔いをして何にもできなかった
  2.口だけで呼吸するのが不安(シュノーケルだと苦しくなってもすぐ顔を上げられるけど・・・)
  3.飛行機内で耳抜きできなくて、30分以上痛い思いをし向いていないと思った
友人も「耳抜きが出来なそうで恐い」と言っていたのだが、 今日のシュノーケルレッスンであまりにも丁寧に指導してくれたので(このスタッフによって私たちは新たな楽しみを発見しました、感謝!) ダイビングも丁寧に指導してくれそう&プールでの練習もあるから・・・ ということで、「耳抜きが出来なかったら、水面 でシュノーケルしててもいいですか?」という変な条件を伝え、明日の参加を申し込んだ。
まだまだアクティブな私たちはパターゴルフ・テニスととどまることなく動いていく。この頃には既にスポーツクラブスタッフに驚かれていた(あまりにも色々とレンタルし、動きっぱなしなので)
19時過ぎ、夕食は居酒屋の「三坊」へ(スタッフの人にお店を教えてもらった)
居酒屋が多い久米島。地元民にも大盛況でカウンター席に座ることができた。
ゴーヤーサラダ/450円(ポン酢風味でゴーヤーだけのサラダ、結構苦いがあとをひく味)
久米島地鶏の塩焼き/1000円(身がしまっていて歯ごたえがある)
紅芋コロッケ/350円(甘味のあるコロッケはかぼちゃのよう)
みそおにぎり/300円(久米島の油みそが入っているおにぎり、油みそは甘味がありごはんとよくあう)
まぐろキムチ/400円など。 散々運動した後だったので1杯でよい気分に(笑)
寝る時だけが唯一ののんびりする時間。当初の目的はどこへやら・・・。
 
3日目
久米島の海
ジンベイザメ・マンタ・カジキなど回遊魚からクマノミ・チョウチョウウオなどのトロピカルフィッシュ、アケボノハゼ・ニラミハナダイなど深場の稀種、貝類・エビ・カニ・サンゴ・ウミガメなど生物が豊かな海
体験ダイビング(メンバー料金13000円)9:30-12:30
まずはプール講習から。私たち2人とインストラクターで。 器材の使い方を習った後、プールに入って実習。
プールといっても足がつくような浅いプール。
最初の難関呼吸方法。やっぱり息苦しい。「出来ない」と思うがインストラクターの励ましでなんとか頑張る。
次はチューブが外れた時の対応方法。 ちょっと恐いけど実際海の中でそうなったら困るから真剣に。ひとりひとり出来るまで教えてもらう。さらにマスクに水が入った場合の抜き方や簡単なサインを学び、フィンをつけてプールを泳ぐ。説明を聞くだけでなく実際にやってみるので安心する。ここまでで1時間ほど。
レッスン重視という方針であるここで学べて本当によかった。
さて、いよいよ船で移動。 約20分で今日のポイント「イチュンザ」へ到着。 船が止まった瞬間すごく揺れる。海へ入るという躊躇も忘れ、気持ち悪いので早く船を下りたいと思う。
装備し、背面からクルリと潜る。 梯子からロープを伝って少しずつ潜る。
呼吸が慣れない、耳抜きもうまくできない。海面へ戻りたい気持ちをおさえつつ落ち着いて頑張ってみる。友人も耳抜きに悪戦苦闘。私たち以外のダイバーさんは常連らしく、次々と海底へ(潜ってるはず。自分のことで精一杯なので)
少し潜っては耳抜き、の繰り返し。ダイブ時間の半分は耳抜きだったような・・ ・。 こんな私たちにつきあってくれたインストラクターの方に感謝!
やっと海底10mまで到達した時には耳抜きも一段落し、落ち着けるようになった。
イソギンチャクの中をウロウロする熱帯魚や追いかけっこをしているハゲブダイ、 近づくと海底の砂に潜るハタタテウオや模様がかわいいチョウチョウウオ。 (魚の名前はダイブ後に図鑑を見て教えてもらった) 様々な熱帯魚を見ているうちに気がつくと頭上にロープと船の底が見える。 上昇してたのも気付かなかった・・・。
乗船。停泊している船は大きく揺れている。気持ち悪い。早く出発してくれ〜! ダイビングの感動を思い返す余裕もなく、船酔いをこらえるので精一杯。
ホテルに戻り友人と感動に浸る。 一生やらないと思っていた(?)ダイビングにトライして本当によかった。 これでグレートバリアリーフのリベンジは果たした・・・。
流石に疲れたのか1時間ほどお昼寝。この旅始まって以来。

「輸入雑貨NALU」
エスニック調の店内にはお香・アクセサリー・食器類など日常に取り入れやすいセンスよい品揃え。
「三坊」の並びにあるピンクのお店。

遅いお昼ご飯を食べにスタッフおすすめの「亀吉」へ。
16時頃営業しているお店はここくらいでもある。伊勢エビや魚の泳ぐ生け簀もあり、中華料理もあるバラエティーにとんだお店。
アバサー汁/1000円
アバサーとははりせんぼんのこと、食感も味も鶏肉のようで美味しい。
アンコウのように骨がゴツゴツとしてゼラチン質もついているほか、皮や内臓のようなものも入っていた。
←店内にある剥製
島らっきょう/380円(ネギの味に近い)
豆腐よう/300円(豆腐を泡盛に漬けて発酵させたお酒のおつまみ。これだけでも酔える?)
みそおにぎり/380円(またもやオーダー)
他にも沖縄料理があり、量も多くないので色々と食べれるはず。
ホテルに戻り、今日もテニス。ダイビングの疲れはどこへやら・・・。 あまりにもアクティブなのでスタッフにまた驚かれる。 ハードコートが2面あるが(しかもナイター可)誰も利用していない。 ビーチにも人は少なく、みんなどこで過ごしているのかいつも謎。 風が強く小雨が少し降った。明日は雨らしい。
最終日は自転車で島内観光を計画していたのだが、山のアップダウンがあるため大変だとスタッフに言われ諦めることに。それでは最後のシュノーケリングを、 とも思ったが雨の予報ではできそうもない。
夜、散歩に出る。インストラクターの方とばったり会う。 車で案内してくれるというお誘いの言葉に甘える(どうもありがとうございました!)
<ミーフガー> 「女岩」と呼ばれている。 子宝に恵まれない女性がこの岩に拝むとご利益があるらしい。
<ガラサー山> カラス(ガラサー)の溜まり場だったらしい。 ミーフガーと対称的に「男岩」とも呼ばれる。
<おばけ坂> 下り坂なのに上り坂に見えるという不思議なゾーン。
今日は流星群が見えるという日だったが、曇っているので見えそうもない。残念 。
 
4日目
今日は雨。今日から梅雨入りしたそうだ。
やっと持参した本を読む日がきた。 海を見ながら、雨音をバックミュージックに読む本も格別 。
久米島ソバの焼きそば/500円(普通 の焼きそばよりも麺が太く歯ごたえがあって美味)
もずく酢/300円(久米島の特産でもあり、新鮮)
フーチャンプルー/500円(沖縄の大きなお麩を卵に浸して焼いた物、美味しくて作り方まで聞いてきた)
イカ墨汁/1200円(真っ黒な汁だが味はイカの味そのもので美味しい、イカもプリプリしている)
昼食は「波路」へ。
昼間営業しているのは先日行った「さんぼ」「亀吉」とここくらいだけ。
どれも美味しくメニューも豊富<自家製かまぼこ400円・ナーベラーチャンプルー500円・ひらやーちー(沖縄風お好み焼き)500円など>
お弁当も売っているので便利(コンビニにはおにぎり・お弁当などが売っていない)
今回の旅行中で食べたお店はどこも美味しかったのでお勧め。
飛行機出発時刻の1時間前にバスがホテル前に来る(フロント横に時刻表がある)
久米島ともお別れ。こころが充実した。ホッとできた。ワクワクした。
JTA214 (16:45 久米島発→17:20 那覇着) 
JAL908 (18:55 那覇 発→21:15 羽田着)
 
参考サイト
今回宿泊したホテル
ビーチが目の前なのでとても便利、くつろげます
ホテル内にあるスポーツクラブ、とってもお世話になりました
フレンドリーなスタッフがいたからこそ今回の旅を楽しめた
「久米島ちゃんぷる情報!」
久米島在住者そねさんのサイト
随時更新される季節のイベント情報も必見
観光情報だけでなく、在住者のための情報も満載
「島ゴリラの家」
久米島在住者たいらさんのサイト
久米島の特産品・お味噌(美味しい!)の生産者でもある



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